おいもさん(でないけど)

パレンケのパカル王

へたすると結構な範囲の中南米の信仰が、ハイヌウェレ型神話と呼ばれる、なんか喰へるやつをからだから出す、と言ふものになる(若干エビデンスが薄い)

パレンケの関係では、聖王の玉体は崩御といふインパクトによって、そこから玉蜀黍が出るさうである。

 その絵画は、さういふのを発見した、ハイヌウェレ型神話とかがわからない皆さんによって、「宇宙船に乗った人」と言はれる

 それを踏へて、アレしたもの。

 あさりよしとお 『がんまサイエンス』

 パカル王は、「SF作家」でかつ描かれてゐた当時さういふ話があったと言ひ張るなぞ理論が展開。

 

 猫村博士の宇宙旅行

 パカル王をモデルにしたアレは時空を超える旅行者であり、バイク状のもので移動する。

アグリカルチャー

 宮澤賢治全集 第十巻

 農耕に命を捧げた男の記録。

 アグリカルチャーをカルチャーの一環としないスタンスを持ちながらも、それでもなほソレの橋渡しをしようとする

 のでいろいろ破綻してゐる。

 

 

 

 

 中尾佐助『分類の発想』

 

 アグリカルチャーをカルチャーのデフォルトと位置づけ、その中の「種から胃袋まで」を自分のフィールドとする著者の記録。

 著者は、研究/発表の際の話題が、種~胃袋からときどき逸脱するので、東京でずにーランドへいくと言ふ謎の企画に付き合はされる。

 先生は「オカマと宝塚」と共にそれが嫌ひださうであるが、TDLが、氏の説く「地中海農耕文化」をきちんと継承し、プロテスタント的(教育と娯楽のコンボ)な部分を評価する。

お酒の関係

 中尾佐助著作集第二巻

 

 中尾先生は、インドで飲酒の文化が無いと言ふ。カーストのまとも関係は飲まないのだが、下層民は密造酒をよく飲むさうである。そんで以てお酒関係があまり出回らない。

 とてもややこしいのだが、インドで完全にないわけでなくて、マフゥアと言ふ、喰ったらうまい花を蒸留して酒にする文化は四世紀に成立してゐるさうである。

 そんな訳なので、このマフゥア酒は英国人から「ネズミのような匂い」とか言はれてゐるさうである。

 中尾説では、このお酒が西へ傳播してお酒になったらしい。

ロゴスの関係で

 石川淳選集 第14巻

 

 『五十音図について』『ことばに手を出すな』所収

 新かな使いは母音を破壊してゐるといふ指摘はある。

 五十音図を使へなくしてゐるといふ指摘もある。

「言わない言う言えば言おう」と言ふバカなワア活用でなくて、歴史的仮名遣なら、言はない、言ふ、言へば、言はうのハ行活用で一發だ、は、あー。

 

かのアレ

 

 中尾佐助著作集

 相変はらずリーダビリティは普通。

 南米の土人がパラゴム(種を油糧として使用)を、部落へ持ってって捨てる、と余ったゴムの木の種が部落の周りで発芽し、なんちゃってフローラができる、といふ事例を出して、農耕の前段階を説明する。

 あと南米繋がりで、「アマゾン水田化計画」とか書いてある。そんでその候補に、早熟系の種類を上げ、水がついてる段階で水上トラクターとかで収穫、脱穀、乾燥まで行ふとかの案を出してゐる。

 日本の竹笹フローラが発狂してゐるのは、笹とか竹ブラウザーに当たる牛かの生き物がゐない(カモシカぢゃだめらしい)からとか書いてある。

 前のやつをうりゃっと収録してゐるので、「ラビ農耕」「カリフ農耕」と言ふ呼称。

 すげえ示唆的。

大御所関係

 藤子・F・不二雄エスパー魔美』第五巻

 

『ドキドキ土器』

刊行が1981年。劇中で、出てくる考古学の先生は、縄文農耕説を唱へてゐる。

先生は、「土器に入ったイネ」を探してゐる。

 その先生の説に対する反論で、「芋ほり(ヤマイモ系)」が出る。それについて、ヒロインは

「喧嘩はやめて」

系のセリフを吐くが、先生はそれについて「議論である」と言ひ、

「もちろん!ヤマイモのようなDioscorea属は、アメリカ人の説でもっとも原始的な農耕によって栽培されていた植物と考えられているんだ! 

 わしはそれを我々の祖先がやった可能性があると考えている!」

 とかには基本行かない。

 シコクビエのプラントオパールが発見され、とかはなし。