紅樹林 と呼ばれてゐたマングローブを、「マングローブ」と言ったのは田中芳男大先生。うわぁああ
樹木の上でしばらく育ち、根っこを生やし、適当なところで落ちて漂ふ、といふ繁殖法は、「アフターマン」の頃の一億年後の植物のデフォであった。ううっ。
木本の植物にぃ(「フューチャー イズ ワイルド」ではとにかく植物が木化する)。
関東ローム層の上で育った自分、に自信を持ちまくってゐる。
その大関東ローム層の上にふんぞり返る大練馬で、「白菜とか大根とかを育てて」それを食って育ったと自負する。
そのいろいろを、作中に入れる。厳密には地方出身の旦那から、
「関東ローム層みたいな貧しい土地でろくなものは育たない」
と言はれて激昂した、とかを、作中(SF作家なので原子力一家でヒロインが陽子さんでちゃんと旧姓が原だけど)襲ひ、
適当なマンションの物件へ行き、「犬猫の飼育禁止」と言ふものを見つつ、紹介された部屋が一階である点を説明された、二人の、ヒロインは乗り気になるも、後の旦那は却下する。
嫁は、ガーデニングができると言ふ魅力が、と振り回すも、野郎の方の
「関東ローム層でろくなものは~」
と言ふのに、彼の「マンションの一階に住むのは嫌」と言ふ、納得のいくものを無視して、耕作地としての大関東ローム層、練馬大根があるとか、自分は関東ローム層の上で育った小松菜とピーマンとナスと落花生と大豆とほうれん草とトウモロコシとそばと隠元とササゲとトマトを食ってここまで育ったと力説する。
そこで売り言葉に買ひ言葉で、アレした野郎へ、後の嫁は結婚の破棄まで持ち出す。
栽培植物だとあんな貧しいところでも愛郷心が湧くのだなぁと言ふのに微妙に納得するわけにいかんなんかがあるが。
大ネリマ伝説。
さう言へば、船の関係には、聖所としてツツと呼ばれるところが設定され、
そこにダイスが置かれ、(南方熊楠がなんか書いてた筈で、置き方が確かwikipediaに前書いてあった気がするがいいや)イコンと言ふことになったさうである。
折口信夫先生によれば、ここから「ぢっちんぢっちん」あるいは「ちんちろちんちろ」といふ、神様の御言が垂れるさうである。これを「そしらっしゃる」「しげらっしゃる」とか言ふ。(蜑のささやき)
白川静大先生は、神様の御言が、出るさまを、「そしる」「せせる」「しげる」と言ったと書いてゐる。そんで謗、誹他四十に及ぶ漢字はさういふ神様の御垂れるお言葉を指さないと言ふ。
谷川健一大先生のナニで、「がじゃももせせられて」「ぬかごもせせられて」と、巫女が虫に「せせられる」様を書いたやつがあった筈。
なんか2ちゃんねるの「JMS MS 摂理」の若いスレッドで、信者らしき人が
「御言を聞けよ」
とか書いてゐるのだが、多分さういふタームが効くんだらうと言ふか、獅子吼のやうなものなので効果があると思ひこんでゐるのであらう。
摂理あるいはキリスト教福音宣教会の人は、嘗ての文化風習(盆と正月とか)を迫害し弾圧し異端宣告するさうであるが、鄭明晰先生の御言は「刺さってる」と思はれる。
さう言へばクリスチャン臭いsealDsのほなみさんが「てめーの体のすべての穴に五寸釘ぶち込むぞ」と言った武藤貴也先生は、悪行がばんばんばれてゐるのであった。