文化の葉っぱの

中尾佐助著作集〈第5巻〉分類の発想 作者:中尾 佐助 北海道大学出版会 Amazon 『秋日、ディズニーランドをゆく』で、郡司正勝さんと中尾佐助さんといふをっさん二人が、文化 アグリカルチャーの枝葉としてのディズニーランドを歩いてさういふ文化の枝葉とし…

カルチャー体系

映像研には手を出すな!5 大童澄瞳 ウサギは無視する。 タヌキは、わざをきあるいは、ざっくり藝能の神らしいのだが、 それは「他抜き」であるらしい。ふうん。 少なくとも本書内で登場する特に必然性のない、近所のもふもふが、2020年までは少なくとも作者…

草とかのアレ

中尾佐助 花と木の文化史 澁澤龍彦著 のアレで、「アドニスの庭と言われているものにプリアポスみのある庭園があった」といふのがあった。 プリアポスは 侏儒でかつ、巨大すぎる男根を持つ神で、庭園を司る。 対してアドニスは、農園を司る。 東アジア、他で…

隕星あるいは星腐りまた、ちゃいろのぷにぷに

ものすごくやる気がない。 Wikipedia (英語版)で、スターゼリー「Star jelly」といふ記事がある。これは「星が隕ちたもの(で「ほしがおちたもの」と読む)」と説明されるぷにぷにしたもの らしい。 https://en.wikipedia.org/wiki/Star_jelly ものすごくやる…

アグリカルチャー サブカルチャー再び

シコクビエ はアフリカ原産である。なんかWikipediaに書いてあった。 草姿はしょぼい。一mほどの茎が伸び、そこから、指のやうな穂が、生えるのだが、イネや麦、稗のごとくに一斉にびゃーっとは生えない。パラパラと生える。 この辺で、 原種Eleusine corac…

おいもさん(でないけど)

パレンケのパカル王 へたすると結構な範囲の中南米の信仰が、ハイヌウェレ型神話と呼ばれる、なんか喰へるやつをからだから出す、と言ふものになる(若干エビデンスが薄い) パレンケの関係では、聖王の玉体は崩御といふインパクトによって、そこから玉蜀黍が…

アグリカルチャー

宮澤賢治全集 第十巻 農耕に命を捧げた男の記録。 アグリカルチャーをカルチャーの一環としないスタンスを持ちながらも、それでもなほソレの橋渡しをしようとする のでいろいろ破綻してゐる。 中尾佐助『分類の発想』 アグリカルチャーをカルチャーのデフォ…

お芋さん

ラリー・ニーヴン『プロテクター』 作中の「パク人」が成長するにあたって喰はねばならない「生命の樹」は、ヤムイモ。

お酒の関係

中尾佐助著作集第二巻 中尾先生は、インドで飲酒の文化が無いと言ふ。カーストのまとも関係は飲まないのだが、下層民は密造酒をよく飲むさうである。そんで以てお酒関係があまり出回らない。 とてもややこしいのだが、インドで完全にないわけでなくて、マフ…

ロゴスの関係で

石川淳選集 第14巻 『五十音図について』『ことばに手を出すな』所収 新かな使いは母音を破壊してゐるといふ指摘はある。 五十音図を使へなくしてゐるといふ指摘もある。 「言わない言う言えば言おう」と言ふバカなワア活用でなくて、歴史的仮名遣なら、言は…

かのアレ

中尾佐助著作集 相変はらずリーダビリティは普通。 南米の土人がパラゴム(種を油糧として使用)を、部落へ持ってって捨てる、と余ったゴムの木の種が部落の周りで発芽し、なんちゃってフローラができる、といふ事例を出して、農耕の前段階を説明する。 あと南…

大御所関係

藤子・F・不二雄『エスパー魔美』第五巻 『ドキドキ土器』 刊行が1981年。劇中で、出てくる考古学の先生は、縄文農耕説を唱へてゐる。 先生は、「土器に入ったイネ」を探してゐる。 その先生の説に対する反論で、「芋ほり(ヤマイモ系)」が出る。それについて…

アメリカ人の関係の

パオロ・バチガルピ アメリカ人(コロラド生まれらしい)で、両親がヒッピー。 大学時代に支那へ行き、ちょっとお仕事して、1996年帰国。その後コロラドへ行ってなんかする。ウェブの開発をしたり雑誌の編集したりする傍ら、えすえふを書く。 支那を舞台にした…

なんぞタームの関係でなんかあったらしいので

魔使いの弟子 SPOOK がなんなのかは不明。少なくとも、魔物に対してその辺のナニで対抗するものの呼称として使はれる。 邦訳の際、「畑」と訳されてゐたタームは、そこで酪農をやってゐる関係で、文庫化に当たり「土地」となったさうである。 毛唐はさういふ…

銃・病原菌・鉄拳

J・ダイヤモンド説に基づくヤックルさん。 aエサ(なんでも食ふ)、b成長速度(速い方がよい)、c繁殖(人前でセックスしてくれるの)、dパニックに陥ったら(皆でぢっとまつ。てふかe長がゐる集団生活をする)、f気性(大人しいの) 『もののけ姫』の 厳密にはアカシ…

西欧の農耕

西欧の視点で、農耕を描く。 なので畜産をオプションとして当然のやうに描く。 西欧では「嘗て散播」であったが、18世紀、イギリスで種まき機(ホッパー)が発明され、それによる条播で、効率的な発芽がうんたらかんたら、と書いてある。散播のデメリットも描…

お茶

お茶関係 苦いので五行関係では火。なので火属性の達磨の瞼からとかの伝承がある。 アイザック・アシモフによれば、アメリカ人は当初それを飲料だと知らず、なんかお湯に入った野菜だと思って、湯を捨ててゐたさうである。 ただ単に無知無教養のなせる業だけ…

うんこで地獄体系

センセーショナルな語りで一世を風靡はした著者による、うんこがへんないきもの。 フィリピンの、夥しいコウモリがゐる洞窟を、「地獄」と称する。 洞窟の下はゴキブリとカニが這ひ回り、落下する蝙蝠を待つ。また、壁には蝙蝠食蛇が、蝙蝠を食らはんと待機…

クラゲ関係

一応クラゲの本。 エチゼンクラゲの大発生について、注視するべきと勧告。 コトクラゲ、さういふわけで昭和天皇陛下がご発見あそばされたあれの他に、まう何種類か、しかも比較的浅い海にも生息してゐる旨を報告。 てふか、コトクラゲは厳密にはくらげぢゃな…

マンギマンギ

秋津島(厳密には沖縄のマングローブ林)にワニがゐたって… 紅樹林 と呼ばれてゐたマングローブを、「マングローブ」と言ったのは田中芳男大先生。うわぁああ 樹木の上でしばらく育ち、根っこを生やし、適当なところで落ちて漂ふ、といふ繁殖法は、「アフター…

パトリオティカ

作者の新井素子大先生は、関東ローム層の上にお住まひで、 関東ローム層の上で育った自分、に自信を持ちまくってゐる。 その大関東ローム層の上にふんぞり返る大練馬で、「白菜とか大根とかを育てて」それを食って育ったと自負する。 そのいろいろを、作中に…

人名関係の

朝鮮人は、いろいろあって「1945年から」表記の分裂があったさうで、とこの本には書いてある、李の字が韓国語では「イ」北朝鮮では「リ」になったとか。ナニとかそれとか言ひたいけどやめる。 なんだ、木火土金水に基づき、木(1,2画)火(3,4画)土(5,6画)金(…

生殖の関係のアレ

ウィキペディアで否定されてゐる、ギンブナの、「ウグイ、ドジョウ、コイと交配して」子供を作る生態が紹介されてゐる。 『シンカのかたち 進化で読み解くなんとかかんとか』でも、Cnemidoforus属の(何種類かならしいのだが)トカゲは、雌のみ(繁殖期には交尾…

カルチャーの初期

縄文農耕説といふ、衒ひのないものを、「豆の圧痕」と「コクゾウムシ」から探る。 過程で、縄文の先人が、酒作る過程で飯も確保系か、雑草ばんばん喰ってたらなんかアレした系か、の世界的な「どうやって農業が始まったか」の可能性がざっくり描かれてゐる。…

御言を聴けってば

さう言へば、船の関係には、聖所としてツツと呼ばれるところが設定され、 そこにダイスが置かれ、(南方熊楠がなんか書いてた筈で、置き方が確かwikipediaに前書いてあった気がするがいいや)イコンと言ふことになったさうである。 折口信夫先生によれば、ここ…

もののけ姫のネタ本ぽい

ジコ坊(ヌメリイグチの方言か)の衣裳デザイン、あのぉー最初の方でアシタカヒコへ文句こくお米売りの姉さん、多分タタラ場、の関係とその他なんか、非人とかが中世、蔑視されながらもある程度社会に受け入れられてゐた旨を説く。 階級闘争をぐだぐだにしさう…

御言を聴けと

特に根拠のないわけでもないのだが、 怖くてなんかリンクがはれんのだが、摂理人の人、キリスト教福音宣教会の人は、さすがに宮崎駿作品をご存じならしい(若干知らん可能性がある人がゐる)のだが、 マインドコントロールとやらを受けてゐるらしく、ブログで…

謎の鳥

私説博物誌 で 筒井康隆大先生は恐竜の発見 (ハヤカワ文庫NF) を引き合ひに、エドワード・B・ヒッチコック大先生とやらの、三畳紀の地層にある「鳥の足跡」を探して回った話を紹介してゐる。 なんか後に始祖鳥が発見されたので、三畳紀のコネチカット渓谷に…

弥勒と原罪

善神で正義のどブス弥勒(ミルク)と、邪神シャカの対立が、琉球~朝鮮にあったと説く。豊穣神だったらしい。 ほんでもって、邪神釈迦あるいは釈迦がなしと弥勒神がいろいろあって、原罪のやうなものを人間に植え付けることになったと説く。 朝鮮プロテスタン…

体躯の関係

文鮮明と仲の良かった大山倍達師範の伝記。 「正しい準戦勝国民」として「日本人の側に立った」傳承があるのは面白いと思ふ。 英国のバーティツは、講道館柔道を見てゐた鉱山技師の筈のエドワード・ウィリアム・バートン=ライト御大(敬虔なクリスチャン)が…