農耕 芸る術

かのアレ

中尾佐助著作集 相変はらずリーダビリティは普通。 南米の土人がパラゴム(種を油糧として使用)を、部落へ持ってって捨てる、と余ったゴムの木の種が部落の周りで発芽し、なんちゃってフローラができる、といふ事例を出して、農耕の前段階を説明する。 あと南…

大御所関係

藤子・F・不二雄『エスパー魔美』第五巻 『ドキドキ土器』 刊行が1981年。劇中で、出てくる考古学の先生は、縄文農耕説を唱へてゐる。 先生は、「土器に入ったイネ」を探してゐる。 その先生の説に対する反論で、「芋ほり(ヤマイモ系)」が出る。それについて…

カルチャーの初期

縄文農耕説といふ、衒ひのないものを、「豆の圧痕」と「コクゾウムシ」から探る。 過程で、縄文の先人が、酒作る過程で飯も確保系か、雑草ばんばん喰ってたらなんかアレした系か、の世界的な「どうやって農業が始まったか」の可能性がざっくり描かれてゐる。…

お米の関係の部分

文明の発祥をメソポタミアだけに限定する。 イネを「一万二千年ころ食べられていたが、栽培化したのは八千年前」とする。あまり、東アジアとヨーロッパの農耕の違ひを言はない。

農耕の観点から

ドゥーガル・ディクソン『古代生物大図鑑』 エゲレス人と言ふかスコットランドとどっかの人が著した、この古代生物の本の、「人類の曙」では、通常出る『中東の半月帯から発生した農耕文化が他へ伝播』と言ふ説を踏まえつつ、メキシコと支那が全然別の農耕文…

まだもののけ姫

「もののけ姫」で、エボシ御前の作ったプロレタリア部落の、癩病患者セクションの脇に、サトイモがあったが、照葉樹林文化の重要な作物で、それがあると言ふのが佐々木高明、中尾佐助説なのであった。 サトイモに関するナニが詳述。あと「シコクビエ=稲作の…

蓮の関係の

山内昌之「近代イスラームの挑戦」で、近代、エジプトへ行った日本の偉い人は、エジプトの畑が日本に似ると記してゐる、さうであるが、中尾佐助先生のナニをソレすると、違ふと思ふ。××みたいな奴だから、その辺の人が平気で屠畜するし、畑へまめに動物さん…

そういう観点から

中尾佐助「料理の起源」で、DOUGHカルチャー の双璧としての(ナンと)皮パンの方を受け入れた独自でかつしょぼいDOUGHカルチャーの文化圏のはじっこ日本で、そのしょぼいけどオリジナルな「中にドライフルーツを入れる」DOUGH料理を皮パンで作…

大麦などを植える

シュナの田舎 ヒワビエと呼ばれる雑穀(多分)を移植栽培で植える。「女性が」「堀棒で」行ってゐるそっちの方はまあ条播に見えなくはない。おまけでヤックルと呼ばれる偶蹄類を飼ふ。ソレは「鞍を置かない」と言ふタブーがあるさうであるが、野郎だけが使って…

食文化の壁

スコットランド人も「**みたいな連中」なので、恐竜時代には「こう言う皮革材が取れます こうやって屠畜、皮剥ぎをしましょう」とか平気で書く。それはよいのだが、マンアフターマンの訳者ってD=ディクソンの知り合ひだった気がするが、ワラビ系の食べ方は…

イネ 

佐々木高明『南からの日本文化』 佐々木高明 中尾佐助とか(『もののけ姫』のネタ提供の先生)によると、人類は「禾本科の一年草」を栽培植物にした(『栽培植物と農耕の起源』岩波新書)さうであるが、日本の先人が喰ってたらしい「弘法麦」は多年生である。こ…

カルチャーヒーロー

叶精二氏が自身の「照葉樹林文化圏人である私」を対象化せずに書かれた「もののけ姫論」は、滅んだものには違ひないけれどもナラ林文化を農耕文化としてみてゐない。 ナラ林文化は、ニジェール川上流域で発生した、a夏作物系の一年草をb条播して、c 人力で…

平らな畑へ遠風なんか来ない

そんな訳で、「宮崎駿氏が振り回してゐる」といはれる中尾佐助氏の著作は、「水田を文部科学省の管轄に、田んぼを文化財に」と主張する(サルの正義)儒教の研究家、呉智英氏も、「栽培植物と農耕の起源」を読めーと言ってゐる(この新書がすごい!)。「栽培植…

アグリカルチャー サブカルチャー

シコクビエ はアフリカ原産である。なんかWikipediaに書いてあった。 中尾佐助先生によれば、この穀物はサバンナ農耕文化と言ふ雑穀農耕文化の特徴で、この文化を調べると、「サバンナ系の影響下の畑だったら探せばこれがどこでも生えてる」為に指標として便…

ゲオルギクス

ぼおおお ママンの実家の 耕作放置田を耕して何かを作ってゐる 地方の言葉で「みやましい」(ポジティヴなニュアンスの南信方言 標準語化不能)土地なので、作物はよくできる。水田跡にはクローバー(窒素固定をする)フィールドが広がり、アリの巣もある(窒素と…