亜人 のモデル

南方熊楠が 柳田國男と交した往復書簡の中で、「アスウェール(ナマケグマ)」に関する物がある。

 それによれば、「腕わたりをする」「アリ食べ用の唇を持つ」辺りが、狒々に似るうえ、耳辺りのもふもふが「フードをかぶってゐる」やうに見えるので、山姥などのモデルでもあるのでは ださうである。

 

 東アジアでバーサーカーみたいな(南方先生もナマケグマが棲息圏の人間から恐れられてゐると言ふ点を指摘する)物があるとは思はなんだ