シナとドイツとウサギとヤギと

「鬼灯の冷徹」に出てくる、「狼と七匹の子ヤギ」 ヴァッシュはなんとなくWASHの関係かなとかわかるけど、他は全然で、ウーアが時計の関係であると言ふのはよく判らない。ドイツ語はダメだ。いはゆる「おっぱいぷるんぷるん」はもはや。

 1970年代にガキだった田舎者は、近所にヤギと言ふ世にもおぞましい生き物がゐたので、「折檻としてヤギ小屋へ監禁される」とか聞くと、震え上がったものである。あのヤギ、ヒツジ系の目!あのやうな恐ろしい瞳を持つ生き物と同衾させられた日にゃあんた、あわわわわわ、見つめられるだけでもいやである。確か同じ瞳の構造をしたカモシカは、「邪眼」を持つと言はれたはずである。見つめられると死ぬと言はれたらしい。「動物をガン見してゐた」昔の人のバイアスである。

 

本屋へ行ったら西遊記1~5巻(岩波文庫)があった。全十巻 キャラクター喋くりまくり、奇怪なジャーゴンてんこ盛り、と言ふ一大エンターテインメントの、キャラクターAである沙悟浄は「刀圭」と呼ばれる。岩波版の解説によればこれは「五行説における土性」を「根性でこじつけてゐる」らしい。で支那で普通「刀圭」といふと、「医師の使ふ匙」で、刀圭師で医師を指すさうである。

 

 ドイツ語の辞書紐解いたら「LOFFEL」と言ふ語は1うさみみ 2スプーン を指すさうである。芥子も天界の関係であったか いやはや