件に関する

件なんて 特に水木しげる大先生の宣伝によって、既に「近世に出た妖怪」だ「主に西日本で騒がれた」だが何となく印象薄くなってる気がするが、なので、呉智英先生によると内田百閒が「件」を描いた際は「内田の創作した物」と言はれたさうであるが、さう言はれてもぴんと来なかったが、「怖くて不思議な話が好き 白石加代子の百物語」で、鴨下信一といふ東京都出身で元TBSの人が、件について「件は聞いたことがない」「内田百閒の創作した怪物であろう」とか書いてゐた。ちょっと感動した。で読むと「ミノタウロスから連想したのであろう」とか書いてあるが、小松左京大先生の「くだんのはは」に出てくる方はミノタウロスな牛頭の件であるが、内田大先生の描く件は人頭である。で、小松左京ファンのとり・みき先生によると「くだんのはは」の件話は「小松左京が戦時中 聞いた話がベース」ださうである。一応、とり先生の「くだんのアレ」によれば、「牛頭で人の体をした件の剥製が西日本で見世物として作られてゐた」さうである。

 白石加代子御大の 語りは怖かった。

 

くだん資料 まともなやつ

けだもの系は全部怖い。

件体系 わけのわからんもの(そりゃ妖怪はわけのわからんものだが)異類婚譚とかほかと融合してゐる様が描かれる 

件研究の成果。そんなわけで九段坂にある聖なるところでナニが行はれる。その儀礼はちゃんと、作者の妄想でなくて根拠となる伝承があるさうであるが、劇中『十二支考』のナニがどうたらと言ふのがあるのだが、南方熊楠は「牛に関する民俗と伝説」のまとまったやつを書いてはゐないのだが、件に関してはちょっと言ってゐる。