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絶対者ががんばったり

福田恒存によれば、クリスト教では、「絶対者を向ふへ置く」ことにより、「信者は不完全なので」言論の自由が保障され、科学が発達できたといふ。

 絶対者と言ったら アッラーフだって絶対者なのだが、南方熊楠は、「欧州の暗黒期に、イスラム圏が科学を発展させた」とか言ふ旨を紹介する。  で対比として、「インドで お釈迦様の頃にオナニーが好きなトラナンダと言ふ尼僧がゴム製のディルドーでアレをしていたが 道具の方がオナニー以外の道具にはならなかった」のを挙げる。 やっぱり絶対者は科学を発展させうるらしい。

 新紀元社の「武器事典」では、突火槍といふモンゴリアンバカ兵器(どこへ弾が飛んでくかわからない 射手の命の保証がない 一回こっきり)の大砲が、ヨーロッパへもたらされ、「タンネンベルグ・ガン」「ハーケンビュクセ」になり、石火矢になった、と説く。それであれだけど、JRR・トールキンと言ふ敬虔なクリスチャンは、「キリスト教を敬して遠ざける」スタンスで作った「ホビットの冒険」の方で、ゴブリンと言ふ凶悪なものは「人を殺す道具の研鑚に余念がなく、それを進歩とかいう」と言ひ、指輪物語の方で、ホビットの名士が「パイプ草はどの草がいいか」を探し当て、それを大事に育ててゐると描く。対して、ロードオヴザリングズと言ふ作品に対して批判しかしてない宮崎駿御大は、人間の業として、ひたすら発展を描く。「もののけ姫」の石火矢(明国の奴をタタラ場で子母式って女衆が使ってるやつに改造)にしても ナウシカのバイオテクノロジーにしても、どうにもならんけども、ひたすら発展する。

 あの、中尾佐助著「料理の起源」によると、小豆には、育種(品種改良でいいです)の跡がないさうだから、育種してません的なパイプ草、のやうなものとして見ても あうあう。



 ローマ帝国では、雷だの蒸気だのが科学的とも言へるアプローチで捉へられてゐたにも関はらず、蒸気機関だなんだが発達しなかった、と言ふのを指摘してたよ。

 インテリジェンスのデフォルトとしてのエロスが品のいい形で出てるよ。ちょっと感動だけどルシウスの胸に飛び込めないよ。