押井守御大はおっぱいについて「つるぺた系が好き」で、「ていうかセックスアピールの対象としておっぱいはないんじゃないか」といふ主張をしてゐるが、さういや押井御大はタツノコでは、ゼンダマンにせよ一発貫太くんにせよ、自分のやりたかった奴を任されたさうであるが、二千某年にタツノコで、つるぺたヒロインが活躍する邪道魔法少女アニメ「ナースウィッチ小麦ちゃんマジカルて」と言ふものが出てた。
「call of wild dog of yukon」邦題ザ・サバイバルの記事ウィキにあったよ。レオンベルガーがどうのって書いてあったよ。十九世紀のアメリカがきちんと書かれてゐるからあのもふもふが違和感バリバリでもう、創作行為って言ってほしかった。
その押井守の師匠がアニメ化の監督を務めた酒見賢一「後宮小説」において、「素乾」といふ 支那っぽい国では、「タブーとしての部位に胸がない」(と言ふ説明がある)ので、ヒロインである銀河は裸でゐる際、闖入者が来ると、股のみを隠す で闖入者氏は「隠すところは心得ていると見える」と言ふ。全然関係ないけど、「中国思想のフランス西漸」とか、「玄奘三蔵法師伝承のニンニキニキニキな西漸(いやGO WESTだから)」、後禅宗の西漸説もあった、のパロディであるらしい「ヒロインの銀河はリヒトシトリ侯爵夫人として仏国のサロンでぶいぶい言はした」説は、いいんだけど、ここでいはれる「欧州の知恵と力と権力は、すべからく女性のお腹から出る」といふ「フェミニストの先駆とも言はれる」説は、「須く胎を以て生す」でいいと思ふけど微妙に自信がない。
アニメ版で正義の役人が出ないのは やっぱ鳥海御大が左入ってゐるからか。
でなんだ、１９９０年代前半は、サブカル系メディアでは「巨乳=バカ」と言ふのがまかり通ってゐた筈であるが、東アジアではさう言ふわけの筈であるが、そのやうなところを潜り抜けた人が巨乳の中国嫁を娶ってどうのこうのの井上純一「中国嫁日記」では「おっぱい大きい=バカ」と言ふバイアスを持つ嫁に、「って １９８０年代かーっ！」と言ふツッコミがどうだったかー。因みに「月とにほんご」でも言及があるが、白川静「字統」によっても、「娘」、「嬢」は少女を指さない旨が延々、あ、おっぱいといったら「姫」の臣はミルクタンクとしての乳を表すさうである。
で、アレだ、南方熊楠は、「女性しばり」として、和歌山県の「乳汁を出させる御利益がある銀杏信仰」と、池北偶談の中に出てくる、「銀杏(インシン)と淫行(インシン)」が似る、と言ふ点を併せて書いてゐた。
えー行 は漢音でカウ、ギャウ、呉音でアン、宋音でヒンです。はい。杏はシン音傳播してない。件の井上純弌先生は支那で「銀行」が読めなくて困ってゐるけど何故か支那で行はハン発音 わけがわからないよ。
