法華 のわーる

創価学会」関係の本があったが、「学会に都合のいい雑誌」として、「コミックトム」がどうとか、その、「手塚治虫のブッダ(ジャータカ伝が出るんだぜ うわぁ学会臭ぇ)や安彦良和虹色のトロツキー」(石原莞爾だ 法華の人だ)などの学会に都合のいい作品が」とか書いてあったのでやめる。

 

 読んだらわかるが、手塚治虫のブッダは、大嘘五万%で、始めの「ジャータカ傳」以外は、学会と関係ない釈迦像が語られまくり、終ひにはヘウタンツギ喰ってアレになったガウタマ シッダールタだあんなものが梵天へ愚痴こいて死ぬと言ふ、どう創価学会と関係あるのかよく判らない話の筈である。

 

 さらに、虹色のトロツキー 安彦良和の絵で「鉄砲の弾を避ける」シーンがあるとなんか説得力があるよなっ!で、アレだ、法華の信徒としての石原莞爾 つうたら 「仏教パラダイムとしては、神風は存在しない」といふのがあるけども、従って元寇一回目が1Stインパクトで、で1945年ころ成就した「天下未曾有の大闘争 一閻浮提に興るべし」の石原説がセカンドインパクトで でソレで勝った日本だかソ連が1970年ころ、アメリカと太平洋戦争と書いてハルマゲドンと読む(仏教なのに)最終戦争をやって、どうのこうのの筈である。仏教だけども満洲を「対セカンドインパクト用国家」として建設し、経営する様としては描かれない「虹色のトロツキー」は、学会に都合のいいさういふ物である場合「後の新世紀エヴァンゲリオンに影響を与える」物になってしまひさうだけども、作中では青臭い兄ちゃんがのたうち回り、テキストが「アニメーターはマンガ描けねぇよなぁ」な形で転がりまくり(でかつ 安彦大先生は韃靼タイフーンだのジャンヌダルクの孫の話だのイエス・キリストの話だのヤマトタケルだのガンダムのマンガだのを描き続け、お客さんが喰ひ付くのである)、法華の信徒の話とは全く無関係に展開して終る。いいけど、確かかまはれなかったはずだけど、みなもと太郎風雲児たち」で出てくる、江川太郎左衛門英龍は、法華の信徒だったはずである。が、たんなんの人が学会でどう言ふ評価をされてゐるかは知らないけども、さういふ「法華の信徒」として活躍してないうえ、どっちかっつうと「乱」へ移ってから活躍してるのである。

 

 みなもと太郎 といったら、米澤嘉博氏ののたまわくを引いたみなもと太郎説(二次資料~)によれば、手塚マンガにおいて「女性キャラクターは狭いところへ閉じ込められる」と言ふ、作者の一種の変態趣味なナニがあるさうである。

 

 池田大作先生が生まれる弐百年くらゐ前、「法華はカルト」といふプロパガンダ文書で、信徒は布施を搾取されまくり、その中で選ばれたものは、裸で蓮華様の所へ座らされ、皆さんでお題目を唱へるといふ奇怪なナニがあるさうで、その蓮華往生といふソレは、「蓮華がお題目に合わせて(下でスタッフが一生懸命動かして)ゆっくり閉じてゆき」「完全に『つぼみ』の状態になったところでガクの所からぶっとい棘が勢いよく出て中の人は突き殺される」、なんかいろいろツッコミたいけどおいといて、さう言ふものださうである。まったく関係がない筈なんだけどさう言ふ偏見があった宗派の息のかかりまくった雑誌で「女の子を閉じ込めるのが好き」なおっさんが釈迦傳を描く、と言ふ奇怪な事態はなんといふかその。