てふてふ

「中国図像事典」だったかな で、

「猫と蝶は耄耋(日本語ではまうてつ 漢語の方では「Mao Die」高齢の呼称だけど本によって諸説がある だいたい八十~百と九十~百十くらゐ)と同音である為、中国では「猫にゃんが蝶ちょ追っかけてる絵」が好まれた」とか書いてあった。

 きもい生き物であったらしくて、国語は「かーびる」あるいは「かはびらこ」と言ひ、「川にゐるヒラヒラ」か「皮の張ったびびるやうなもの」といふ説がある、のだが、支那語のなんちゃって発音である「てふ」で言はれてゐたらしい。

 まったく関係ないけど、てふてふ気違ひのてふてふ番付で、松竹梅と来て蛾でその下のゲスに当たる物に、「セセリチョウ」と言ふ種類があるさうであるが、その、ヒエラルキーを表す、衒ひがない種類のセセリチョウで、「gegenes nostradamus」と言ふのがゐるさうである。意味は「大地から生まれた 我らの貴婦人」ではなく、「大地から生まれた ノストラダムス」の方ださうである。変なところで、ミシェルは偉大だってふんだかなんといふんだか。

    •  Cowboy bebop 天国の扉の方 「胡蝶の夢」かなんかと、「ソレに対する耐性を表すもの」として てふてふが出る。

    • 枕草子」は、折口信夫説で、「言霊のパワフルなワードを集めたもの」と言ふものがあった筈である。蛾の方だけど「蓑虫 いとあはれなり」とかいって、「親は粗末な布でぐるぐる巻きにして外へつるして「秋には帰るからな」とかいってネグレクト、夏になると「ちちよ ちちよ」(普通「パパァ」だけど、どっかで「イラマチオすなわち授乳親だろ」と言ふことで「ママァ」説があった)と鳴く」生態にうっきゅんする旨があった。・・・折口説では「まなぁ(いはゆるマナ)」はチ音でも表される。うわぁ

  • その折口説で、琉球方言で「ブナヂ」がa巫女b蝶 を指すさうである。「ハイドゥナン」といふSFでは、巫女の呼称で「ムヌチ」といった。