ノモスとアナーキスムの相対化された

若いころ 「青春とは須く、上條恒彦が高らかにうたひあげると言ふ形(NHKの音楽番組とか)で存在すべきものであり、アニメヲタクにはソレ 「上條恒彦で表される物による青春」があらかじめ外されてゐる」といふ 半ば絶望的なエクセプトミーがあった、が、まさかああ言ふ形で「括られる」ことになるとは思はなかったよ。でアナーキズムと、それすらも相対化する世界 

    • 紅の豚」 「ノモスがつぶれても特に問題ない」職人の人がゐる。で、空賊の人は賞金稼ぎの人と変はらず、アナーキーな世界にぬくぬくと蟠踞し、凶悪化を突き進むノモスと一応まあ対等っちゃ対等に付き合ってゐる。賞金稼ぎの方あるいは用心棒も入れよう、は軍人上がりであるらしい と言ふのが何となくほのめかされる。結構「大統領はびっこの家鴨さんでもいいよなっ」なところがあるアメリカから来て、一応アドリア空賊から「これこれこういう風に(「彼の婆ちゃんは四分の一イタリア人です」)」イタリア人であるとか言はれるアメリカ人は、ノモスを肯定的に捉へ、「アラバマのおふくろ」がどうたら言ひ、「結婚を前提にしたお付き合ひ」をせんとし「大統領にならんとする」点をイタリア人に笑はれる。
    • 『THE  ART OF紅の~』によれば、空賊連合の人はフランス人、スイス人、シシリー人、ノルマンの末裔、プロヴァンス人、オーストリア=ハンガリー帝国の元貴族、クロアチア人と、別にアメリカ人入れてもいいぢゃんな(多分ノモスへ忠誠を誓ふ人を嗤へる皆さんと思はれる)その辺からの人々。

  • もののけ姫 まづプロレタリア部落。おっさんおばはんばっかで構成された、なんちゃってノモスで国。原始共産制とも言へない土人の集落、が、まあのほほんと暮らしてゐる。で、暴力機構から解放された特権階級が、ノモスからの解放の次に、プロレタリアなコミュニティへの参入がある。イケメンだから許されることと言ふ差別があるのは無視。で、他 ジバシリ(忍者武芸帳~)、師匠連 唐傘連はなんか、独自の職能集団で、網野善彦歴史学を入れる場合、「平たく言ったら国」である。で、これが持ちつ持たれつでくっつきあひ、独自の法 律で成立し、利害関係が合ふと一所になる。サン!サンどこだー!サァン!とい不完全アナーキィなお姉さんもゐる。彼女を括りこめられはしない。点がアレだが。

 

 まあノージックユートピア論が入ってゐるので。執筆中はもののけ姫製作の頃。

マンガ版とアニメ版風の谷のナウシカをみながら、如何に宮崎駿御大と、ナウシカがのたうち回ったかを説く。

 多分 ハンナ・アーレントとかを引用してるから 一応まとも。