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ネーションを拵える 米国

ウォルト・ディズニーは「正しいヨーロッパ移民の末裔であるアメリカの土人」として、どういふちゃんとした身振りをするかを描く際、ミッキーマウスに代表されるやうに、握手に一応注目した。その為文明圏人である、土人で紳士のミッキは握手をするためのマナーとして手袋をしてゐるわけで、当然、「手袋して無きゃ人間でない」のでダフィもプルートもクマとか犬なのだが、当然、手袋をしてゐない人間である、ドナルド・ダックがゐる と言ふ差別があるさうで。

 で、そこでいろいろ頑張ったティム・バートンは、そこでの屈辱的らしい、マントラの如く「W・ディズニーの宣はく」を唱へるスタッフに辟易した果てに出て、映画、ゴジラがどうたらは忘れました、ハンディキャップドは個性の一環ととらへられるアメリカにおいてかたわ扱ひされる、手に異常のある異形どもを、シザーハンズ(握手できないし)とか、バットマンリターンズでのペンギン(羽になった手が強調される)などを描く。確か排外主義の国アメリカを告発しつづける、筈。

 

さういふ訳なので、握手が何らかの事情でできない場合、蔑視される関係で、アメリカでは「五体満足なかたわ」と言ふよくわからないものができる筈。レバノン系移民はどうかは不明だけども、イタリア系の刑事コロンボは明らかに蔑視されてて、かつ上流階級の頭のいい犯人をやり込めたけども、こっちのエイドリアン・モンク(いろいろあって異常な潔癖症で握手ができず、各種アレルギーがある)はただ「かたわが健常者の犯人を追いつめる」の筈。