日露戦争 フランスと風刺画の

特に意味もなくフランスから。  

  •  戦争の前(明治37年5月18日 ル・タン紙) フランスに、ロシヤ人が信じる、「今度の戦争は、アレクサンデル一世陛下の落飾し最終解脱したお姿であらせられるサロフのセラフィム様が、英国の前掛け(日本)をぷちっと潰すであろう」 と言ふ当時としての大昔、言はれた筈の大予言が出回ったらしい。アレクサンデル一世陛下と、サロフのセラフィムは実在するが別人。あと前掛けつけるレトリックが不自然な頃に出たなどクロノロジックにおかしい点がいっぱいらしい。(南方熊楠全集第5巻 p542)

 

  •  朝鮮などを戦場に、曲がり足の黄色い猿 が普通の英雄として世界へ羽ばたく。大山巌は普通に英雄の像へ列せられるとか、ロシヤ、フランス以外の国の風刺画ではまあ好意的に捉へられて登場する。いいけどさういふ絵では、朝鮮と支那(ジョン・チャイナマンと言ふぢぢいであるが)と日本が峻別され、しかもジャパニーズは特定の動物として表現されるのではなく、辛うじてマジシャンとして揶揄されたらしい。 ジョン・チャイナマンは蔑称の筈であるが、「ロシヤへ切り込む日本!」といふ記事を見るジョンぢいさんが、「ていうか、アレは中華領なんだが」と言ふ風刺画があったらしい。後エウローペーヘ文句こいてもゐる。

  • フランスで祭り上げられる日本の英雄 フランス語で「おく(厳密には「オキュ」)」は「Oh cul」(オー、尻)と言ふ意味になるので、イギリスが嫌ひなフランスで奥保鞏(おくやすかた)が「英雄」として祭り上げられる。ケツ顔民族の雄として豆を担ぎパイプ燻らして北アジアの大地を疾走し、露助を粉砕し屁ーこくオキュ提督閣下が、フランスの新聞の風刺画界を飾りまくる。また メール ドがメルド(うんこ)と似た音である為、「ラ・メルド・ジャポネ(と書いてある 日本海)はラ メル ドキュと改名したらよい」「排泄中のラ・メル(ママン)ドキュ」と言ふ下品なタームによる、賛美に見えなくはないナニが、ばこばこでまくる。絶対下ネタやりたいだけだと思ふ。なお千九八十年代までのフランスのおっさんギャグで、「メルシーボークーと言いながら娘の美臀を叩く」と言ふものがあったさうであるが、beau cuに似てるからださうなので、当然フランス語圏人が「大久保」と言ふのを見ると「オー臀美/尻美」と言ふ風に見えるのだが、新大久保にフランス語講座があった。私は知りません。

 

かなり怪しい日本のアレ

 

明石元二郎の知人の孫が描いたぢぢいの話

日露戦争時、世界のマス・メディアは金で親日系の報道をするようにした」「ロシヤの諜報機関と仲良くなったので情報は筒抜けだった」等。信ぴょう性は不明。