線条性を拒否する絵がー、チョビとかネズミのもふもふはいい感じ。
このマンガの中第三話で、ただ単にレトリックとして"「恐竜(多分トラコドン)」が昔(多分 西根家のおばあちゃんがが学生時代だから大正時代と思はれる頃)北海道にゐた当時に"、といふのがあった。
”(多分)草食恐竜も害獣なのでそれ除けに番犬が”は若干十勝の「百姓貴族」の関係に似るな、で、
a明治期の北海道に棲息は無理ぽい
b恐竜のモデルは単一の物
cていうか北海道って恐竜時代海の中だったんだが
と言はれてゐた その筈であったが、後
「明治~昭和初期ころの北海道な環境で恐竜はぎりぎり棲息が可能」
と言ふ恐るべき可能性が示唆され、
「ていうか、トラコドンと言う生物はエドモントサウルスと一緒」
「エドモントサウルスの標本は一種のキメラで、二種の骨が混ざっているのでその二種目を「アナトティタン」にした」
といふややこしい事態にも見舞はれた。
後二十一世紀になってから、北海道で、ハドロサウルス類の化石通称むかわ龍がマジで発見されたと言ふ。さうなのかっ。
さらには トラコドンと言ふかアナトティタンは足に水かきのやうなものがあったので、水生生物説があったのだが、後彼らは体が水棲に向かず、足のナニは「恐らく肉球と思われる」と言ふ説が有力になってゐる。鳥類寄り生物のくせに肉球を持つとは。
日本の白亜紀・恐竜図鑑によると、むかわ龍は「2015年も掘っている」状態で、「新種である」可能性があるさうだけども。
北海道と言ったら、「プロントザウルス保護連盟」と言ふ謎のタームが適当に出る
バーにかかってきた電話 (ハヤカワ文庫JA)(単行本の初出は1993年)がありました。
ドゥーガル・ディクソン「恐竜 イラスト百科事典」
むかわ龍発見の功労者、小林快次先生が、「エンターテインメントとしては面白いが考証は怪しい映画」ジュラシック・パークに登場するガリミムスのやうな生態を持つ、シノルニトミムスを発見した旨が書いてある。
「ザ・パーフェクト」 西村智弘 土屋健
北海道でハドロサウルス類の新種の結構いい状態な標本が出た旨と、発掘に関するいろいろを描く。
その死体は普通に死んで普通に流れて普通に化石化したらしい旨が描かれる。