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ペンは剣より強いらしい

 

 ナチス・ドイツやソ連へ、ペンで戦ひを挑み、まあ勝ったっちゃ勝った記録。その「ガルム」誌でちょび髭の伍長さんなどを揶揄したバカ女トーベ・ヤンソンは、された方から物理的な報復(出版社へ爆撃とかは普通)を喰らひながらの執筆の後、流石に童話作家へ転身。その風刺画の「某アドルフ・ヒトラーくん五歳」の横暴の脇の隅に描かれた、SNORKって書いて有った筈だけどwikipediaでは「SNORKEN」ださうです、と言ふムーミンみたいなのが、小林よしのり先生のよしりんとか永井豪大先生の冷や奴さんとかに当たるはずであるが、ムーミンの話に登場すると仕切り屋の兄さんになる。

 いいけどトーベの「彼女」はおしゃまさんとかおデブさんとして登場するわけだけど、彼女は個人的に好きですが、あんまりその造形に「うわぁ女って凶悪だ」はないけども、なんといふかそのぉ であった。

 特に何か言ひたいと言ふわけではないのだが、ジェンダーが全く変らない荒川弘大先生の「百姓貴族」の牛は、何と言ふか。

 で、なんだ、トーヴェ版のムーミンは、スノークフローレンから言ひ寄られるのに対し、ラルス版ではムーミンが、フローレンへアタックするも女はなんと言ふかと言ふのを見て、昔のマンガ「X-ペケ-」(新井理恵 少女マンガ雑誌に掲載)を見ると、日曜日にデートへ誘ふ男へ、女が「笑っていいとも増刊号がある」と言ふ理由で断ると言ふ話が・・・はぁ。

 絶望的な「武器としての演劇」を描く。

 他の手塚マンガのやうに、絶望的な何ぞがあって、中で主人公がのた打ち回る(『ブラック・ジャック』とか)と言ふのでなく、演劇で何かを傳へると言ふのに関するニヒリスムが、薄い。しかも「ホンネ」が登場し、窃盗する主人公へ嫌がらせをする。それがなんか、絶望的。