啓蒙 2

 1903年、上海で教鞭を振ってゐた河原操子さんは、内蒙古のカラチン王の招聘でそこへ教へに行くことになる。ついでに関東軍から「ロシヤの情報傍受して」とか言はれる。絶対全身ピチピチのズボン付ワンピースの服とか送られてると思ふ。パパ(信州松本藩の儒者)からは懐剣と拳銃を渡される。でモンペっぽい親御さん@親ロシヤ派その他に囲まれ、生徒@六十人には慕はれ、なんとかこなし、途中、師匠の息子で姉弟のやうな関係であった兄ちゃん脇光三がなんとか作戦で行くのでささやかな壮行会を開いてあげ、姉貴分なのでいろいろお世話してあげたら石鹸を返されて

「隠密行動なんで これやったら化けの皮がはがれちゃふぢゃないですか」

と言って、去ってそれっきりと言ふの込で、なんとか任期を終えた河原さんはそのまま帰り、セレブリティなおいさん一之宮鈴太郎の嫁になり、いろいろこいて、当時の若い衆を野心で燃やした。

 

 啓蒙そっちのけで、メールによる交信が延々であるが、一応アセンションが扱はれる。