まだもののけ姫

 「もののけ姫」で、エボシ御前の作ったプロレタリア部落の、癩病患者セクションの脇に、サトイモがあったが、照葉樹林文化の重要な作物で、それがあると言ふのが佐々木高明、中尾佐助説なのであった。

 サトイモに関するナニが詳述。あと「シコクビエ=稲作のネタ元説」として、女性が播種から収穫まで行ひ、移植栽培(間引き~引いた丈夫なやつをまた植え替えるところから出たんぢゃねえか説)もやってゐると指摘。「となりのトトロ」でも男性が田植えに参加してゐるが、早乙女は普通の筈。

 これでも「以前は肉をちゃんと狩り」「獲物の血を畑へ入れる」儀礼があったとするが、後に作物で偽装したものを使ったとする。

 こっちで、「日本で豊穣儀礼に屠畜があった」と言ふ説がある。兄神様と妹神様が栽培勝負として、「どっちが先に稲を生やせるか」をしたところ、妹神様は鹿を屠って、その血液で田を肥やし、兄に勝ったと言ふ傳承を載せる。おにぃたんはそれを正当と認めてゐる。