秘密結社中華編

なんか支那では、ノモスがしっかりしてゐないので、秘密結社かネポティズム、林さんなら林さんで括られる一族が、しっかり結束してゐたと言ふか、そっちの法が国として機能してゐるらしい。で秘密結社の方。

 支那の秘密結社が、互助会的な存在で、大ロッジによる統括を為してゐないため、丈夫な割に立ち上がってもあまり効果を為さないと言ふ点を挙げる。

 秘密結社の符牒が描かれる

 兄弟の契りを結んだ一族がいかに活躍するかを描く。

支那で変な病気が出たのでとりあへづ国を閉鎖、難民を浄化するこの世の地獄の果てに、それの治療薬になるナニが出たらしいので、さういってアカデミスムのどろどろでそこか ら追ひだされた医師関係の人バルタザル、「国殺しのヤコブ」といはれるメルキオル、謎のわんこガスパル(バセットハウンド)、と言ふありがたい名前の三人が黙娘おんにゃの娘@合法ロリとタク ラマカンへ赴く。

 招聘したのは、葉さんといふ、一応まあまともな方の華南民主主義連邦の首長で、三合会の「白扇」。葉さんは、「世界が鳥で覆われても我らは生き残る!」といふ押井作品のお 約束で恐怖を司るものに対抗してゐる。

 押井作品の、お役人関係の組織内へ引き籠るとかの関係を襲ひ、まともな三合会も、香主(トップ)とかそのおまけの紅棍は、国際的にお国の封鎖が決まったら台湾へ逃げたので 、お国でのた打ち回る白扇(上層の三番目と言ふ設定)はなりふり構はなくなってゐるとか、上層部に草泥馬を叫ぶとかがペロッとあって、審問官が赴く支那は全土が中華ソヴィエトな んたらとか、ウイグル自治区とか、モンゴル、東北区が独立し、タクラマカンへは外国を通り抜けまくらないといけないと言ふ設定で、他の人がマギと娘さんに襲ひかかりまくる。今 敏パートのやうな気がするがまあ良いわ。通常の普通なノモスでは絶対にできない、閉鎖地区へ人間が入ると言ふ器用なことをやってゐる。