ローマ帝国のばかぁ

 よくわからないが、ローマ帝国ができた際、帝国の人になると言ふのに納得した人が、ローマの領土でえらいことゐて、さう言ふペルシャ系の人が「天文学」の制定に、参加したらしい上、

 ローマがアレなため、別にお国の神話がばかにされるわけでも辺境の人がギリシャ神話を馬鹿にするわけでもないらしいので、

 「星座がギリシャ神話、星がアラビア語も入る」といふ、この辺はいいよな、アル・コカブ(英語で言ふとザ・スター)と言ふ衒ひの無さすぎる星もあるのだが、さういふクレオールな状態になる。

 と、例へばオリオン座は、アラブのまうちょっと東の辺で語られる、「白い帯をしたヒツジ(アル・ジャウザ)」と言ふ名の、女の子が、シリウスで表されるスハイルと言ふ兄ちゃんと結婚するらしい話がなんとなく入り、

 星々の方が、まだ侍女であるアル・アドラ・アル・ジャウザとかもゐる、この辺まではいいのだが、リゲル・アル・ジャウザ(アル・ジャウザのヒツジ飼ひ)、がオリオン座に組み込まれる、オリオン座のこっちの星はさういふ経緯でベラトリックス(女戦士 別にアル・ジャウザさんは戦士ぢゃないらしいのだが)とか言はれる、といふややこしい混乱がある。しかもアル・ジャウザさんは巨乳なのかつるペたなのか、スハイルさんは壁ドンとかやっててもいいのか悪いのか、わんこ系なのか違ふのか、一切が謎に包まれてゐる。辺境の神話を調べる人はゐなかったのかー!その辺にさういふ話の資料がない!

 山本弘先生が自身のウェブサイトで、ベテルギウスの謎について書いてゐた。先生も「よくわからん」であった。

 ローマ帝国のああいふ素晴らしい政策が恨めしい。