クラゲ関係

 

 一応クラゲの本。

 エチゼンクラゲの大発生について、注視するべきと勧告。

 コトクラゲ、さういふわけで昭和天皇陛下がご発見あそばされたあれの他に、まう何種類か、しかも比較的浅い海にも生息してゐる旨を報告。

 てふか、コトクラゲは厳密にはくらげぢゃないんだが、描く。

 他に、オタマボヤと呼ばれる、脊椎動物に近い生き物も紹介。この方はオーガニックな素材でハウスを作り、その中で、海鞘力(尻尾をひたすら振り続ける)水流を起こすことよる「餌をかき集めて他をろ過するシステム」を、使って飯を食ひ、しばらくするとその外壁へ藻が繁茂するので捨て、また作り、を繰り返す。

 金子隆一先生は「エディアカラ紀、クラゲっぽい生き物はいたのだが地べたへのたーっとしてた」説を唱へてゐたが、それを襲ふ本書は、でも刺胞生物が当時から出てはゐたと主張。さうなんか。

 


泳ぎ続けるホヤ「オタマボヤ」 Larvacea(Oikopleura dioica)

 

 サカサクラゲ の褐虫藻との関係、に関し、褐虫藻と酸素とクラゲの関係、藻は太陽光にあたらないといけないが当たると困るので、クラゲがカシオブルーなサンシェードをつけると言ふ、面倒な共生関係があると描く。