五行説に都合がいいっつうか

 オドントケリュスの紹介の際、「中国の神話」が紹介される。

 でもオドントケリュスの隣には、ウミガメが載る。オドントケリュスさんは、指を持つ種類さんで、ただ単に肋骨から発達した腹甲を持ってゐるに過ぎない。  でもって、

によれば、腹甲を持つオドントケリスは陸ガメ(次に古いカメさんが、オドントケリスさんの一千万年後の地層で発見され、それはフルアーマード陸ガメさんである)とかの関連性が薄い「特殊部隊説」があるとする。なんか背中までフルアーマード生き物になりさうでないらしい。しかもウミガメの発生の前ン千万年前であり、その辺との関連も薄いらしい。

 介虫(甲羅付いきもの 畑正憲大先生によるとけっこう収斂進化する生き物がゐる)が支那の海で発生した、いやソレが否定されて、 「黒=水=アーマード生物=北」と言ふバイアスの土地だけで出て消えた奴がゐるのは、おおおおお。

 さう言や全然関係ないけど、白川静説では三千年くらゐ前の支那の北方はワニさんが守ってゐたらしいのだが、いろいろあってカメさんにシフトしたらしいのだが、三畳紀のワニさんだったらアーマードなのが結構ゐるから別にいいな。

 

なお

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によれば ニンジェミス・オーウェニ(忍者タートルズのアレから)

とかいふカメさんもゐるさうである。ガメラもゐるのに。さういや「属名」か、出たらまあ名付けられるわけであるな。他のナニ(オーウェンさんは亀の名前でなくて普通の生物学会の偉人だけど)が。

 シノサウロスファルギスのやうな、「普通の甲羅しょってる生物」シネミス・ガメラと日本から発見された「世界最古のスッポンの化石」などけっこう面白い。

気になるので

鎌 起源はものすごく古いらしい。

  草刈り用の用具だったらしい。

 アイヌの関係では、鎌は「再び生える能力を生命から奪う」物である為、結構特殊なものでしか使はれない。さらに「女の得物」と言ふものである関係で、性差バイアスは普通のデフォに基づき、「穢れたもの=神をも倒せる」といふ。ある種恐ろしいな

 さらには、アイヌの親御さんは、クソガキャの対策として、鎌の刃へ黒い布を巻き、赤い布のカールした奴を付け根へ付けて、窓から「ぐーふ ぐーふ」と言ひながら出し入れしたらしい。このキサラリ(耳お化け)はガォーさんみたいなもの(ブギーマンは「子供をビビらすための教育用の怪物」として一般名詞化してゐるか自信がない)らしいのだが、アイヌのトラウマになってゐたと考へられる。データソースの「アイヌの民具」の著者である萱野茂御大は、同書によると臼(ウェストが括れてゐるので乗りやすい)にまたがってお馬さんごっこをして親に怒られてゐたので、可能性はある。

 サイズがあのサイズになったのは、中世以降。なので鎌を持つものイエス・キリストがでかいカマを持つのは間違ひ。いろいろあって死神も用ゐる。

 支那で一応武器として認められたのは明代以降。適当な武器になるので、もっと前から使はれた可能性はかなりある。

 相手をひっかける、斬る、突き刺すと言ふ用途がある。

 

 ハンガリー ユーゴスラヴィア ルーマニアなどで、「吸血鬼除け」のため、柩へ鎌を入れる、死体の心臓を鎌で刺す、といふ儀礼があった旨がある。

アフリカンな

 

 アカヒのみやましいおいさんがアフリカ行って食べた物の本。みやましいおいさんだもんで、シュバイツァー博士に関する排除運動に苦言を呈してゐる。五万パーセント賛同するが、私がその辺の土人である場合、言論の自由をと言ふ同じ口で、「人類はみな兄弟である。白人が兄貴で黒人は弟である」とかほざくど毛唐のいろいろを嬉々として削ると思ふ。

 アカヒの記者が、エチオピアのコーヒー店と称する娼婦の家へ行って、コーヒーの挽方に侘びとか数寄のやうな、裏千家と言ってもいいやうなナニを見て堪能して帰らんとしたら

「なんで女を買わんのよー」

とか言はれたり、やはりワラビ食べない文化圏のケニアのお子様へ

「小使いやるでワラビ取ってきてくりょ (実物見せて)こういう大きなのはだめだに」

 とかの、自称資本経済の入り口を見せたり、する。

 

 フゥフゥを「餅」と称し、粘りがほとんどない穀物を根性で粘らせるため、時間がかかるかおっさん方が根性で、臼へ入れ「月で兎が使っているタイプの」杵で搗きまくる様を観察する。

 マリとかガーナなどの、フーフー文化が発展した言訳を「王国があったから」とする。フゥフゥ文化圏にトンブクトゥがあった。で、インジェラ(エチオピアの穀物料理)喰ってる所と、関連つけてゐる。興味深い。さらにトンブクトゥがいかに崩壊したかを描く。

 レビ記の「反芻する者は食ふな」に関する合理的な説明がある。人間と同様に穀物しか食へない非反芻生物@豚は、人と食うものが競合するので育てたらいかんさうである。で、ムバラク大統領閣下の恩恵による、「イスラム教徒の豚肉も売ってます肉屋さん」に巡り合へず、ひたすらコプト教徒の肉屋さんへ行き、キロで買ふ。へー。

 インパラの刺身は美味いさうである。へー。てふかマイ醤油とスイス製アーミーナイフで魚だか何だかを刺身にしまくってゐる。秋津島のおいさんここにあり

ばななー

バナナは、種が無いと言ふ異常な存在であり、根栽文化の一応代表に一応属する。

 栽培化について、中尾佐助先生は「一万年前」説を紹介して、自身は「五千年前」説をとってゐたが、どっかで「中尾さんは一万年前だとしている」と言ふの見たけど、忘れた。

 某「バナナと日本人」は名著だけどなんつうか、ちゃんと中尾佐助説を引用してゐたけどううむ。

 一世紀の環地中海文化圏で風呂技師やってる人が、連載当時の日本へタイムスリップし、バナナと接触する。まあ妥当。

エジプト人のアレ

 古代エジプトでは、ハイエナ、キリン、ライオン、なども飼育せんとしたさうである。

 まあリビアヤマネコが倉庫で鼠を狙ってもふもふしてゐるのを、飼ってみようと思ふ時点で実はあほなのだが、麦食ってる文化圏の人は、かのノアが清いものとけがれたものを救はんとした如く、飼ってみようとするモチベーションがわくらしい。はー。

 

 吉村作治大先生によると、あうあうあうあうあう、ものすごい大昔はエジプトで豚肉を食ってゐたのだが、ちょい昔にけがれた動物視され、イスラム化で以て「ていうかそれってふつうじゃん」と受け入れられ、全然関係ないけどエジプトで食へるはずだけどラクダはタブーの生き物 いろいろあってコプト教徒が豚食っていいとする謎先祖返りをしたらしい。ややこしい。

めも

 となりのトトロ イエスが笑ったか笑はなかったかといふキリスト教的な考へかたの対蹠的なものとして、監督は呵呵大笑する日本の神々をあげる。五行思想においては口を克して 日高のり子さまのよい御声はいらんが、笑ふファイヤー系の笑と、口を開けるだけのメタリック笑ひがある。超自然の何かがチェシャネコ笑ひをするのがナショナリズムだといふややこしい事態がある。

大塚英志先生の解説が嫌

 日高のり子さまが「考古学教室ですか」といふシーンがある。草壁お父さんは考古学やってて、核家族は当時彼らの特権であったらしい。

 

 草壁先生がやってた縄文農耕説は当時大変珍しいっつうか、「縄文時代はまだ未開で人喰うのは普通だったが、弥生時代に朝鮮からすめろぎがご降臨遊ばしてから世界に冠たる文明国へ」と言ふトンデモ説の方が説得力あったころである。コピーライターを声優に起用するのはあほだと思ふが、糸井さんの声で「昔は、木と人とは仲良しだったんだよ」と言ふとなんか納得し、飛び跳ねるくそガキへ

「メイ座って食べなさい」

 とか言ふのはリアルだと思ふ。

 中尾佐助説がどうとか言はれまくるが、藤森栄一氏へは、宮崎さんはお墓参りに行ったとか、その際諏訪のあの辺は藤森一族が占めてゐたうえ、藤森栄一先生のご遺族はみやましい衆だもんで、なんか飾るとかをせなんださうで、捜すのに大変苦労したとか、その辺へ別荘建てるとか、謎リスペクトをしてゐる。

 

 「捻り餅状遺失物がよく出土するが、これはおそらく、当時の縄文人が、よい子のためにちょっと面白い形にしようとしたものであろう」

 と御大が振り回しておられる文章が、どこだか不明。

バスク・エキゾティック

 バスク関係の、二十一世紀には、大人しい路線へ行くとか言っておられる、ETAの人は、なんか「エウスカディ タ アスカタスナ」の名前に近代的ノモスとしてのバスク国家建設するぞ的な臭ひがあるのである。

 

 で略称は屠畜者蔑視に基づく言ひ変へに、唯々諾々と従ふ体制の犬的な朝日放送とかの報道で、その組織がやる可能性があった場合「ETA」と言ふ略称を、マジでやらず、「バスク 祖国と自由」といちいち言ってゐたのである。前近代的な国家としてのナショナリズムに基づいた呼称で、バスクの人が激おこなアレがバスクだったらいやである。  で日本とかの、バスク関係の本。

 源義経がユーラシアを侵略征服同化併呑した後に、子孫へ家督を譲って一族が、版図の最西端であるバスクの気候温暖な地方へ隠遁しそこの祖となったと言ふトンd・・・偉大なる説を展開した博士が、宿敵蛸博士と激烈な抗争をするのである。そんで以て風博士は、バスク地方のジャパニーズ美少女をめとるのである。結構良いのである。

 

 1950年代に核実験の煽りで消滅した、島のみに生息してゐた哺乳類 鼻行類の研究書。多分ハイアイアイ群島は大東亜戦争中、絶対防衛圏に所属してゐた筈である。中はあまりにも楽園すぎて、退化に次ぐ退化を重ね、ついにはプラナリアみたいなのになってしまった、でも哺乳類がゐる。多分今棲息してゐたら、「DNA調べたら哺乳類と判明」とか出ると思ふ。で、著者がバスク地方で素晴しい青春時代を送った関係で、バスク語の「夜警の鼻」「曲がりうねる鼻」を意味する先生方がハイアイアイ群島行って、ゴキブリとか三葉虫とか「オーストリア系オーストラロイド」の土人をなんとなく研究して、哺乳類の、オスメスともにCカップくらゐのおっぱいがあって逆立ちしてゐる生き物を見たりしてゐたさうである。  

椋鳩十の本 第2巻 鷲の唄―山窩物語 椋鳩十の本 第3巻 山の恋―山窩物語

 

 嘗て日本にゐたことになってゐるサンカのいろいろを書く。アナグマに蜂蜜付けて喰ふとかは美味さうである。でロケ地バスクの辺ださうである。