星腐り

南方熊楠が、虎がどうたらを書いてゐる際スコットランドで、「プウドル・サール(星腐り)」と言はれる、星が落ちたと説明される心太を似て溶かしたやうな謎の物体を紹介し、それがaノストク藻説b鳥の雲古説c南方翁だけに粘菌説などがあると上げ、どっかの先生が拾って調べたところ、「バクテリアだった」と言ふ結論をつけたが、怪しいので南方大先生が田辺で拾ったやつを見たところ、メソテニウムと言ふ鼓藻(デスミズムのルビ 「鼓状の藻」の意らしいが詳細が不明)だった、とあった。バクテリアはそれが枯れた後で涌くだらう、といふことである。