アグリカルチャー

 宮澤賢治全集 第十巻

 農耕に命を捧げた男の記録。

 アグリカルチャーをカルチャーの一環としないスタンスを持ちながらも、それでもなほソレの橋渡しをしようとする

 のでいろいろ破綻してゐる。

 

 

 

 

 中尾佐助『分類の発想』

 

 アグリカルチャーをカルチャーのデフォルトと位置づけ、その中の「種から胃袋まで」を自分のフィールドとする著者の記録。

 著者は、研究/発表の際の話題が、種~胃袋からときどき逸脱するので、東京でずにーランドへいくと言ふ謎の企画に付き合はされる。

 先生は「オカマと宝塚」と共にそれが嫌ひださうであるが、TDLが、氏の説く「地中海農耕文化」をきちんと継承し、プロテスタント的(教育と娯楽のコンボ)な部分を評価する。